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好奇心

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私が病院で働いている理由はいくつかありますが
好奇心に勝てなかったことが大きな割合を占めているような気がします。
幼いころ入院していた大学病院で、私は「探検」と称し
同室の男の子と院内をしょっちゅうぐるぐる歩き回っていました。
我慢して治療を続ける子どもたちのひそかな楽しみを、看護師さんも注意などせず見守ってくれました。

その大学病院は規模が大きく、自分たちの入院している棟と、白衣を着た大人たちが出入りする棟があり
別の棟に行くには中庭のようなところに出る必要がありました。
その中庭には地下へ続く薄暗い階段があって、白衣を着た人たちがそこへ降りていくのをよく見かけました。
そこに入ってはいけないと言われていたのですが
私は、地下の先がどうなっているか気になって仕方ありませんでした。

今考えれば、別棟は医大の建物で
地下には教室や研究室や実験室などがあるのだろうと推測することができますが
当時の私にはとても怖く、とても不思議で、とても魅力的な場所に見えました。

いつか病院の地下に行ってみたい。
そんな気持ちが大人になるまで続いていたのです。
だから私は、これまで勤務した病院のすべての地下に、就職してすぐ訪れています。
これまで訪れた地下は、床下がカルテ保管庫になっていたり、ボイラー室とロッカールームしかなかったり
使われなくなった動物実験室があったりしましたが
地下を訪れるときのワクワクする感じは今も変わりません。

この写真も、テーブルの下を見てみたいと思った私の
好奇心から生まれた一枚です。
by mu-0323 | 2012-02-16 00:00 | 東京