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街灯のある風景146 inツイてない旅 その3

帰りの新幹線までに結構時間があったので、尾道まで足を伸ばすことにしました。
尾道行きは全く予定していませんでしたが、有名な観光地なのでいい被写体があるだろうと考えての事でした。
駅におりると、駅舎を見下ろす高台にお城がそびえ立つのが見えました。
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中国地方は梅雨が明けたばかりでかなり暑く、炎天下の中坂道を歩くのはキツイので的を絞ってこのお城だけ目指す事にしました。
お城へ行くには急勾配の坂道と階段を行かなければいけなかったのですが
観光案内には公園があると書かれていたし、ここから眺める海はさぞかし綺麗だろうと期待していました。

草木が生い茂り虫の飛び交う坂道を汗だくになりながら登って行ったのですが、観光客の姿は見あたりません。
ちょっとイヤな予感はしましたが今更引き返せないので、どんどん登って行くことにしました。
やっとお城にたどり着きアーチになっている入り口を見て、私は愕然としました。
アーチには「全国の城博物館」と書かれており、草がボーボーに茂ってどこからも入ることが出来ませんでした。
ホンモノのお城じゃないうえに、そこは立派な廃墟だったのです。
いくら廃墟好きの私でも、この草が生い茂る廃城に入る勇気はありませんでした。
お城の少し先にあったホテルはまだやっているようでしたが、人の姿は全くなく
更に先の旅館と書かれた建物を覗いてみると、中は完全に荒れ果てていて全くやる気がないのでした。
もう反応する気力もなくした私は、キツイ坂道のせいで子鹿のように震える足をなだめつつ
今来たばかりの道をそろそろ下っていきました。

どうにか駅までたどり着き、やっと入った喫茶店で身体を休めていると
仕事で尾道に来たというお客さんに、マスターが話しかけているのが聞こえました。
「今日の夜はこの商店街すごいんですよ!いろんな町内から神輿が出るんです。
祇園祭っていってねぇ、それはそれは賑やかですよ!」
夕方には新幹線に乗っている予定の私は、ここ尾道でも痛恨の一撃を受けたのでした。
by mu-0323 | 2011-07-17 23:30 | 街灯